こんにちは、Spica(@spicaundrei)です。
Peingで質問箱もやってます。
ファイアーエムブレム風花雪月の全シナリオをクリアしました。300時間ほどでクリアです。
ストーリーの感想を書くのは全ルート攻略してからにしようと決めていたので、これまでは書いてきませんでした。
ネタバレ全開で、FE風花雪月のシナリオ・ストーリー感想を書いていきます。(クリアした順番で紹介)
追加コンテンツ「煤闇の章」のレビューはこちら
①白雲の章(士官学校編)
ジェラルトがあっさり死ぬのは残念だったものの、それを除けば特に大きな不満点はないです。
主人公が”闇に蠢く者”を仇として認識するのにあのイベントが必要だったのでしょうが、それにしても唐突すぎた。
唐突といえば、ソロンとクロニエの登場&消滅もだいぶ急すぎた気がする。
その手でジェラルトを死へ追いやったクロニエはいいとして、ソロンは第2部まで生かしておいたほうが面白かったのでは?と思わなくもない。
②翠風の章(金鹿)
「大団円」が一番似合うルートだと思います。
第2部で急に正統派主人公っぽくなったクロードによる、フォドラ引っくり返し物語。
ニンテンドーダイレクトで出てきたクロードの「あの台詞」が、最終決戦のものだとは思わなんだ……。
王国軍と連携して帝国に攻め入る流れだと最高でしたが、ディミトリが妄執に取り憑かれているのでどうしようもない。
エーデルガルトの首を狙っているはずなのに、なぜか正反対の方向に進軍するディミトリ……。
最終決戦の雰囲気だけで言えば、翠風がいちばん好きです。「フォドラ解放戦」って超かっこいいと思うんですよ。
ネメシスが復活したあたりの世紀末感は、初見プレイということも相まってゾクゾクしました。
「どれか1ルートだけ遊ぶならどれがいい?」と聞かれたら、金鹿ルートと答えます。
いちばんまとまっているシナリオかなぁ、と思う。
③紅花の章(黒鷲1)
個人的にはこれが一番好きです。
「女神の眷属を打ち破り、フォドラを人の手に取り戻す」というストーリー展開。
他の3ルートで敵将として登場するエーデルガルトの理想と苦悩が描かれる唯一のシナリオで、彼女への印象がプレイ前後で大きく変わる。
白雲の章ep12で「エーデルガルトを守る」を選んで以降の彼女は、主人公=師にデレデレで正直かわいい。
尺が最も短いルートであり、4月30日が最終出撃日。「闇に蠢く者」勢力との戦いは後日談で描かれるにとどまっている。
アリアンロッド攻城戦でコルネリアを倒したあたりで、アランデル公らとの対決マップがあっても良かったかもしれません。
他3ルートはvs帝国戦線を進んでいくわけで、紅花はいろいろと特殊なシナリオです。拠点での各キャラとの会話内容とかもガラリと変わってたりします。
青獅子の生徒をスカウトしておくと、戦闘会話も相まって特に面白いんじゃないでしょうか。
いくら教団のやり方に違和感を覚えているとはいえ、王国を敵にして帝国軍入りするのは、相当な覚悟がないとムリだよなぁ……と思う。
④蒼月の章(青獅子)
発売前の時点で青獅子がダントツ人気だったので、これを一番最初に攻略したって人も多いと思います。
ディミトリがすっかりグレてしまい、支援会話・個別指導・散策での交流をep17終了まで受け付けないのは面白かった。
最終マップ「帝都決戦」では、エーデルガルトが変身。自らの理想実現のためなら手段を選ばない、彼女の覚悟を見た。
ギルベルトが加入するのも、蒼月だけ。ドゥドゥーに入れ替わる形で自軍加入するもんだから、ドゥドゥーは永久離脱でもしたのかと思いました。
最後の最後でエーデルガルトに手を差し伸べたディミトリですが、彼女は救われることを望んではいなかったようで……。
アンヴァルにてエーデルガルトを討伐してEDとなるわけですが、「闇に蠢く者」勢力との完全決着に入る前に本編が終わってしまう。
真の黒幕とも言うべきタレスと交戦するマップがないのはちょっと残念だった。
⑤銀雪の章(黒鷲2)
3級長が自軍に居ないシナリオ。セテスが話を進めていくことが多いので、セテスルートだと錯覚しそうになる。
レアとの支援Sが発生するルートなので、「レアルート」と言えるのかもしれない。
ストーリー展開は、ラストを除けば翠風とほぼ同じです。
「教団ルート」などと呼ばれてるようですが、この呼称はあまり好きじゃない…。
- 翠風ep17のグロンダーズ会戦が、銀雪では含まれていない
- 最終マップが異なる
の2点が翠風との違いです。
翠風を先にプレイしていれば「これ、翠風のコピーでしょ」と感じるだろうし、銀雪を先にプレイしていれば「これ、銀雪のコピーでしょ」と感じると思う。
主人公の元に集結した「新生軍」で戦うってのは面白い展開だと思いますが、ストーリー展開が翠風とことごとく同じというのは……やはり新鮮味に欠ける。
「”風花雪月”の1文字ずつを使った4ルート構成」という体裁を保つために、確かに銀雪の章は必要だったのかもしれません。
しかしそれにしても、銀雪&翠風の酷似っぷりは……うーんって印象。出撃マップやシナリオ展開をもう少し別のものにしても良かったのでは?と思いますね。