聞き返されることによるストレス(吃音・どもり)

吃音のせいなのか、それとも単純に自分の声が小さいのか、声のトーンが低すぎて聞き取り辛いのか…理由はいろいろあると思いますが、
僕は話をしていて人から聞き返されることが多いです。

誰だって少なからず経験はあると思います。「え?」って聞き返される経験。

一回だけなら全然いいんですが、僕の場合だとこの「え?」が2回3回続くこともしばしばありました。

3回続いた後はさすがにこちらもイライラと罪悪感が生まれて、普通に会話をしたかっただけなのに嫌な気分になってしまいます。

焦りで吃音が悪化する(個人的体験)

何百回と経験してきたことなので、これはもしかしたら吃音持ちの方だと分かってくれる話なのかもしれません。

一度聞き返されると、まず「あ、今の聞き取りづらかったんだな。じゃあもっと上手く正確に話そう」と普通は感じますよね。

で、殆どの人はそれでおしまいです。二度目でよりはっきりと発音して、相手も理解してくれて、無事解決。

しかし私の場合・吃音持ちだとそうはいきません。

「上手く話そう」と思えば思うほど、言葉が出てこなくなってしまう。

吃音ゆえに、流暢にはっきりと話せる自信が私にはありません。なので「上手く話そう」という思いが焦りに繋がってしまうのです。そして焦れば焦るほど、吃音はどんどん悪化していきます。

自分は吃音持ちだと周囲にバレたくないという思いが先にあるので、

「何が何でも失敗できない、上手く話そう」

という感情が強く表れてしまうんですね。

焦った瞬間、もう吃音の思うツボな感じがします。経験上。

一度の聞き返しで済めば、自分の中では合格ラインです。二度聞き返されたら結構メンタルがやられます。

三度目まで行くと、数十分くらい引きずりますね。他の行動をできる気力が湧きません。

僕の吃音を相手のせいにはできない

ごくごく稀に、わざと聞き返しまくって相手をからかう人もいますが、こういう人はごく一部で、殆どの人は申し訳ないと思って聞き返しをしますよね。

僕の場合も、僕の吃音と話し方が理由で相手に聞き取りづらいと思わせてしまっているわけですから、
聞き返しで相手を責めることはしませんし、そのつもりもありません。

ただ、自分はめちゃくちゃダメージを受けます。

僕が吃音を持っているかどうかは相手側には全く関係ないことですからね。

吃音に対して理解してくれるのは勿論嬉しいですが、理解してもらえないからといって恨みは出ません。

高校生ぐらいの頃に、どうして自分は吃音を持つようになったのか考えたことがあります。

原因として思いついたのが、

・スピーチか何かで大失敗して、話すことにトラウマを持った
・父親の大声

の2点でした。2つ目については詳しい解説が必要になりますね。
次の段落で説明しましょう。

大声恐怖症から吃音に?(勝手な推測)

僕の父親は声が大きい人でした。僕は声のトーンがかなり低い方なのですが、父親もトーンは低めです。

しかし僕と異なり、「太くてよく響く」低い声で普段話していました。

いつからか、その声に恐怖を感じるようになっていたのかもしれません。

うるさい環境がとにかく嫌いだった僕は、実家での父親の声に嫌悪感を感じるようになっていました。正直、今でもその声は好きではありません。

親として父親は好きですし、尊敬する対象として見続けたいとは思っています。

しかし、「声が嫌だ」という一点があるゆえに、心の底から好きという思いが本当なのかどうか疑いを持っているのも事実です。

「父親の大声恐怖症」と、外の世界での「うるさい場所嫌悪症」を僕は持っているわけです。

で、これが吃音とどう関係あるのか。

周囲の「うるさい音」を嫌悪するあまり、自分から大声を出すことが嫌になってしまったのではないか?と私は分析しました。

(あくまで勝手な推測なので科学的根拠はなにも参照していません。自分の生活を振り返って因果関係を無理やり当てはめただけです)

繰り返しますが、父親のせいではありません。
僕が吃音を生じたのは僕の捉え方が原因であって、父親に悪い意図は決してなかったはずですから。

大きい声を出さないという習慣

相手から聞き返されないようにはっきりと物事を伝えるには、まず大きい声で話すっていうのが最も有効ですよね。

しかし僕は大きい声で話すのが嫌いで、できればしたくない。いつのまにか、大声を出さないのが習慣になっていました。

で、大きくてはっきりした声が自然には出ないようになってしまったのかな?と今では考えています。

僕の普段の声は、細く低い声なので、まぁ正直伝わりづらい声だろうなーとは思います。聞き返されるのも無理はありません。

一度聞き返されたら、もっとはっきり伝えるために大きな声を出そうとします。

しかし僕はそれができません。

心の中で、「大声は出したくない」と変なストッパーがかかってしまう。

こちらからはあまり聞き返さない

僕は耳の聴こえが良いお陰か、自分から相手に対して「え?」と聞き返すことがほとんどありません。

相手の話に集中力を素早く向けられているという理由ももしかしたらあるのかもしれませんが、正直わかりません。無意識です。

でも、1つ言えることがあります。

僕は、聞き返されたときに感じるストレスを痛いほど知っています。

なので、なるべく相手には聞き返しの「え?」を与えないように心がけています。

聞き返す側だけでなく、聞き返された側にもストレスは生まれてしまうんですよね。

お互いに困ってしまうので、僕は「聴く側」の場合は聞き返しをなるべくしないようにしています。

「話す側」だと僕はちょっと苦戦しますが、「聴く側」だと吃音とか関係ないですからね。

聞き返しが二度三度に重なると、「え?」が「えぇっ?(苛立ち込み)」に変わってしまう人もいると思います。

これされると、吃音持ちでない人でも結構ストレスに感じちゃいますよね。これってやっぱり良くない。

もっと柔らかく、「ごめんね、ちょっと聞こえなくて…」って感じに言ってあげればいいのになー、と客観的に見てて思うし、そう言ってくれると凄く嬉しい。思いやりが嬉しい。

おわりに

きょう、外で二度聞き返されました。一日を振り返ってそれを思い出したので、記事にしてみました。

僕は軽度の吃音だと自分では思っていますが、もし他の吃音の人に出会ったら、決して焦らせないような接し方をしたいと思っています。

私の経験上、「もっとゆっくり話しなよ」とかそういうアドバイスは吃音にはほぼ無意味です。

むしろそのアドバイスが吃音を悪化させます。いちばんありがたいのは、ただ見守ってくれることです。

吃音無かったらどんなに楽だろうなぁ…と考えたことは何度もありますが、所詮は空想です。

吃音のある自分を受け入れ、これからも頑張ります。

最後に。ところどころちょっと傲慢な物言いになってしまったかもしれません。不快な思いをさせてしまったらごめんなさい。

読んでいただき、ありがとうございました。

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