『氷菓』コミック版12巻を読了しました。次巻から『概算』へ

こんにちは、Spicaです。
コミック版の『氷菓』12巻が発売されているのをすっかり忘れており、急いで購入・即読了しました。

 

『氷菓』コミック版では前の11巻が個人的ベストだったのですが、
今回の12巻でそのベストが更新されました。

アニメ版をベースとしつつも、アニメでは含まれていなかった原作要素を上手く取り込んでいます。

原作ファンのみならず、アニメで<古典部>シリーズにハマった人にもオススメです。

 

この記事では『氷菓』12巻の感想をレビューしていきます!

『氷菓』12巻の構成

  • 手作りチョコレート事件②・③
  • 遠回りする雛①・②

という構成です。

「遠回りする雛」は解決〜エンディングの部分がまだ残っているので、
③が次の13巻に含まれていくことでしょう。

 

「手作りチョコレート事件②・③」の感想

摩耶花の手作りチョコが盗まれたところから始まり、犯人探し・解決編・エンディングと続きます。

中学時代、里志と摩耶花の間に何があったのか?が明らかになるお話。

アニメ版でも里志の心情(あえて「闇」と呼びたい)はかなり掘り下げられていましたが、
原作ほどではないかな…という印象でした。

 

コミック版では、アニメ版で足りなかったポイントをしっかりと補完し、
よりキャラたちの心情を把握しやすくなっています。

 

優劣をつけるのはナンセンスかもしれませんが、
「手作りチョコレート事件」に関しては、コミック版はアニメに勝ったんじゃないかな?と思います。

 

最高だったのは、里志が全てを告白した後のやり取りです。唸りました。

原作・アニメ・コミック版を一緒に置いて、表現・展開を冒頭からもう一度比較してみたい。

 

「手作りチョコレート事件①」が気になって仕方ない方は、11巻を読んでみて下さい。

「遠回りする雛①・②」の感想

奉太郎がえるから生き雛祭り参加を頼まれるシーンからスタート。
千反田邸で義務を終えた彼女と再会するところまでが描かれています。

 

序盤は概ねアニメ通りに進みます。

特徴的なのは、ストーリー中盤から。

 

奉太郎が着付け中のえるに事件の詳細を説明するシーンです。

 

  • カーテン越しに、いつもと違う態度・声色で話しかけてくる千反田。
  • 慣れない環境、知らない人たち。そして、いつもと違う千反田。

奉太郎の困惑する心情がよく表現されています。

 

アニメではなんとなくザーッと見てしまいましたが、

 

「いつもと違う千反田」
「俺がよく知っている千反田」

この2つの間で奉太郎は混乱していたのだな……というのを感じました。

 

氷菓12巻遠回りする雛

言い換えれば、

  • 家の跡取りとして義務を背負う、千反田える。
  • 好奇心豊かな古典部員として”気になりまくる”千反田える。

という2つの姿。

奉太郎はまだ前者の姿を知らなかったわけで。
学校で過ごしていると、後者の姿しか見ることはないですから。

 

これを細かく・対照的に表現しきっています。すごい。

 

えるの変貌と、奉太郎の感情の動き。
これを②で見せつけた後に、次の13巻ではいよいよエンディング。

 

さて、どんな表現がやってくるか。

 

原作ファン歓喜。続13巻は「ふたりの距離の概算」です

氷菓12巻ふたりの距離の概算

(ランニングをしているのは、「概算」のマラソン大会に備えてでしょうか?)

 

2012年のアニメ版『氷菓』は、「遠回りする雛」までを扱いました。原作ストックの都合もあってか、「概算」以降の話はアニメ化されていません。

 

今回紹介した、コミック版『氷菓』シリーズは基本的にアニメ版準拠なので、「概算」まではやらないんだろうな〜と思っていたのですが・・・

 

氷菓12巻概算

 

「ふたりの距離の概算」やるってよ。

飛び上がりそうになりましたね。よくやった!と言いたい。

 

というわけで、13巻の構成は、

  • 遠回りする雛③(解決〜エンディング部分)
  • ふたりの距離の概算①・②

になると思われます。

 

「ふたりの距離の概算」とは?

 

「遠回りする雛」に続く、古典部シリーズの章です。

  • 「氷菓」
  • 「愚者のエンドロール」
  • 「クドリャフカの順番」
  • 「遠回りする雛」

では、古典部員たちが1年生の時の活躍を描いていました。
これに続く「ふたりの距離の概算」以降は、各々が2年生となっています。

あらすじについては、僕がまとめるよりも表紙ウラに書かれている内容がわかりやすかったので、記載しておきます。

 

春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。
千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。
部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。
あいつは他人を傷つけるような性格ではない―。
奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、心変わりの真相を推理する!

 

えるは、自分との会話が原因で後輩・大日向が気を損ねてしまったと思い、責任を感じてしまいます。

奉太郎は「氷菓」から「遠回りする雛」までの1年間を通じて、えるのことをある程度は理解するようになっていました。

特に、「遠回りする雛」における経験は非常に大きかったはず。

 

彼の「あいつは他人を傷つけるような性格ではない」という分析は、その裏付けと言えるでしょう。

 

奉太郎の省エネ主義がやや揺らぎ始める

“省エネ”を信条としていたはずの奉太郎が真相を推理していくのは、

 

単純に大日向の動機が気になる・解せないため

というよりも、

えるが己を責めているので、どうにかしてあげたかった。

という感情の方が強いでしょう。

 

「ふたりの距離の概算」をより深く味わうには、「遠回りする雛」を読んでおくのがオススメです。

まぁぶっちゃけ、シリーズ全部読んでおけば間違いないですよ

 

『氷菓』13巻は2020年春・発売予定。アニメ続編もあるか…?

13巻は2020年春に刊行予定とのこと。気長に待つとしましょう。

それにしても、アニメ化されていない「概算」編がコミカライズ化されるのは意外でした。

 

これはひょっとすると、「概算」以降の話がアニメ続編として製作されるということか?

 

2012年から早7年。原作ストックもだいぶ溜まってきてますしね。

 

  • ふたりの距離の概算(長編)
  • 箱の中の欠落
  • 鏡には映らない
  • わたしたちの伝説の一冊
  • 長い休日
  • いまさら翼と言われても

2019-2020年のどこかに「アニメ続編やります」という発表があったとして、放映はおそらく2021-2022年あたり。

 

それまでにはもう1話・2話ほど原作ストックも増えてるでしょうから、アニメ20話くらいはいけそうですね。

原作・アニメ双方のシリーズファンとして、超期待です。

氷菓12巻
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