【書評】『内向型を強みにする』感想。【おとなしい人でも活躍する】

こんにちは、Spica(@spicaundrei)です。

 

『内向型を強みにする』を再読しました。レビュー書きます。

内向型を強みにする

 

『内向型を強みにする』概要

 

まず、本書の冒頭付近からいくつか抜粋。

 

「世界の七十五パーセントは外交型でできている」

「わたしたちの文化においては、外交的な特質が尊ばれ、報いられる。」

「内向的であることに、人々が引け目を感じるのも無理はない。わたしたちは、内省とか孤独といったものに否定的な文化の中で生きているのだ。」

 

「内向型人間」は、1人での活動を好み、大勢でワイワイ過ごすのは苦手な傾向にあります。自分自身に向けてエネルギーを使いたがる。

一方で「外交型人間」は、その逆。人とコミュニケーションを取るのが得意。周囲の人と交流するのにエネルギーを使うのが楽しい傾向にあります。

 

本書『内向型を強みにする』では、社会的に欠点とされがちな「内向型」という特性に焦点を当て、

「内向型の人間が良い人生を歩むには、どうすればいいか?」

を解説しています。

 

文中には科学的な調査・考察がたくさんまれ、読み応えがあります。読書慣れしていない人だと「お、重い……」と感じるかもしれません。

忙しい人は、一部分だけ読んでいっても良いかと思います。

 

内向型は生きにくい、この社会

この本はアメリカでの話が多く出てきますが、「内向型」「外交型」の比較は、日本社会でも充分当てはまります。

僕たちが普段過ごしている社会で、「内向型人間」と「外交型人間」のどっちが適応しやすいか?と聞かれたら、たぶん即答できるはず。

 

そう、「外交型人間」です。

コミュニケーションが得意な外交型のほうが、学校でも友達を作りやすい。就活でのアピールも積極的に出来る。入社してからも昇進しやすい。地域コミュニティでの交流も、スムーズにできる。

 

一方で「内向型人間」は、何かと苦労します。

例えば、自己紹介。新しいクラスでの自己紹介や、配属先での自己紹介。学生・社会人問わず、必ずといっていいほど起こりうるイベントです。

僕自身がかなりの内向型なのでよくわかるのですが、自己紹介はめっちゃ苦痛です。できれば避けたい。逃げ出したい。

 

就活もかなりキツいです。1対1の面接ならまだいいけど、面接官が複数とかだと緊張しまくってやばい。

何度も練習して自分なりに対処法も用意しましたが、やはりうまくいきません。

 

コミュニケーションだけでなく、「外で動き回るのも苦手」です。

休日にテーマパークでヒャッハーしたり、飲み会で何時間も大騒ぎしたり。ああいうのがどうも辛い。

休日は静かに過ごすに限る。読書とかゲームとか、カフェでゆっくりするとか……。

 

内向型人間には内向型ならではの強みもあるのですが、なかなかそこに気づくことができない。

そして、外交型優位の社会にムリヤリ適応しようとする。けれど、外交型の人には敵わないので失敗する。

 

現代社会は、内向型人間にとって生きにくい空間だと言わざるを得ません。

 

『内向型を強みにする』では、この生きにくい海を攻略するための対処法が多く書かれています。

 

こんな人にオススメ!

  • 「コミュニケーション苦手、うるさい空間嫌い……」という人
  • 「なんかこの社会生きにくいな……」という人
  • 「内向的」と言われてヘコんだ人
  • 引っ込み思案でツラい。けど治せない……という人

 

個人的に気に入った箇所

本書の中から、個人的に「これいいな」と思った部分を紹介。

 

①自己診断テスト

「30項目で内向型or外交型を判定できる診断テスト」が序盤に登場します。

これは全員にぜひやってみて欲しい。

◯か×で回答するテストとなっており、◯の数が20〜30で「完全な内向型」、10〜19で「中くらい」、0〜9で「外交型寄り」です。

 

僕の結果はと言うと……◯が28個で、完全内向型人間でした。

下に3つだけ、診断テストの項目を載せておきます。

 

・「休息が必要なときは、グループで過ごすよりも、自分だけか、二、三人の親しい人と過ごすほうが好ましい。」

・「あまりに多くのことが同時進行していると、朦朧としてしまう。」

・「人と会ったり、突然発言を求められたとき、頭が空っぽになることがある。」

 

こんな感じの項目が30個用意されており、全てに回答します。

自分が内向型なのか、外交型なのかを明らかにするだけでも大きな収穫だと思う。

 

②内向型が実力を発揮できるのは……。

「内向型の人は、適切な環境のなかでのみ、その才能、たとえば、集中して探求する能力を、発揮できるのである。」

「内向型の人は、自分にとって意義ある仕事を探求することで、あるいは、非凡な才能とか特殊な状況下で、脚光をあびるのである。」

 

これは僕の考えですが、

「一般的で、よくある環境」に向いているのは外交型人間。

「特殊で、限定された環境」に向いてるのは内向型人間。

 

「フツーに就職してフツーに働く」という一般的なケースだと、外交型のほうが強い。

なぜかというと、この「フツーな例」は、外交型優位の社会で生まれた「慣習」だから。

 

社会には外交型人間のほうが圧倒的に多いので、内向型は自然とマイナー・少数派になります。

社会の慣習は多数派によって作られるので、社会で評価されやすいのは外交型っていうことになる。

 

  1. 外交型の人が組織で評価され、昇進する。
  2. 管理職になった人も、外交型の部下を評価する。(性格が合うから)
  3. 新人採用でも外交型が受け入れられやすい。
  4. 結果、ますます「外交型優位」の社会になる。内向型は途中で脱落してしまいがち…。

 

という流れなので、内向型人間がこれについて行こうとしても難しい。(僕は無理だった)

内向型人間は、「世間の流れとは違う方向で努力してみる」というほうが良いのかもしれません。

 

③タスクは細切れにするべし

「内向型人間は、膨大な作業を前にするなり、その作業にどれだけエネルギーが費やされるかを想像してしまう。」

「大事なのは、じりじり進みつづけること。そして、必ずできると自分に言いつづけることだ。ミクロの歩みを重ねることこそ、内向型の人にいちばん適した働きかただ。」

 

外交型で活動的な人は、たくさんの課題があっても「よっしゃ!一気にやるか!」と気合いを入れて乗り切ったりします。

素直にすごいと思う。

 

僕はこれができません。「少しずつ、少しずつ…」しかできない。

部屋の大掃除をする場合、「今日は10%くらい終わったから、また明日ゆっくりやろう。10%ずつ…」みたいに何日もかけてやったりします。

「今日は1日かけてひたすら掃除!全部綺麗にする!」とか、できません。

 

自分のペースでゆっくりやりたいので、少なくとも僕には、会社労働とか向いていません。

 

上で挙げた「ミクロの歩み」というのが内向型人間には超・重要だと思う。

ゆっくりだったとしても、確かに進んでいる。この実感を持つのが大事。

 

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